〜この部屋では私の身近に起きた、ほんの些細な出来事や、季節の便りをお届けします〜
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[555] 筍の所有権は?
2010年03月17日(水) 23時03分 更新
桜の花便りは聞くが、まだまだ見ごろにはあと4〜5日はかかるだろう。いよいよ明日から彼岸の入りだ。
昨日今日は比較的いい天気になったので気分よく筍採取へ竹山へ唐鍬を担いでのぼった。まだすこそ早いかもしれないと思ってたら、なんとなんと竹やも一面が掘り散らかされて、無残にも筍の食い荒らされた残骸が・・・
イノシシの仕業である。まぎれもなく承福寺所有の山である。不法進入、無断筍採取にはいささか、腹がたつが、山の所有とか領有権というのは人間どもの勝手な取り決めのことである。イノシシには何の関係もないことでありイノシシの世界ではこの山がイノシシの生息領域があり、彼らのテリトリーである。縄張りに侵入するものは彼らに襲われても仕方がないともいえる。
人間として、また、土地所有者としては面白くはないが、イノシシの取り残した数本の小さな筍を掘らせてもらって、仏前に供えた。
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[554] 彼岸会近し
2010年03月12日(金) 22時45分 更新
来週は早や春彼岸会にいる。当寺の法要は中日の21日に行うが、参詣者はその前からやってくるので、一応のお掃除や花飾りなど彼岸準備は欠かせない。
その準備の一つが檀徒への配布する寺報の「無功徳」誌だ。正月号を欠号してしまったので、今回は早めの準備をして、本日早々に出来上がって来た。
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[553] 宗像大宮司氏貞公墓前祭
2010年03月04日(木) 23時14分 更新
今日は中世・九州の戦国武将、宗像大宮司氏貞公の命日にあたる。
氏貞は乱世の中8歳にして家督を継ぎ、筑前北部の宗像を領しながら、宗像大社大宮司職にあって祭政につとめ、東から来る大内氏、南から攻め来る大友氏、西からの立花・肥前竜造寺勢のはざまにあって攻守よろしきを得て領地を守り士を撫で、民を育てて人々の崇敬を集めた。
早くより承福寺13世瑞林和尚のもとで禅に参じ、仏法に心を傾け宗像大社の神殿の復興を始め、荒廃の寺社への再興、建立のための寄進した寺社は実に56寺社にも及んだ。
天正14年3月4日病を発して42才で世継ぎなきままに没した。
その遺徳をしのび墓所のある上八の地元民と菩提寺の承福寺と宗像大社とで命日のこの日毎年墓前祭を執り行っている。
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[552] 留学生との交流
2010年02月14日(日) 22時10分 更新
北九州で学ぶ留学生一行17名とお世話係のジャイカ国際協力機構の人2名が、座禅と写経体験にやってきた。
初めての座禅どころか、座ったこともないような留学生は、座禅の組み方の指導の時から後へゴロンとひっくり返る始末で、警策もノーサンキュウで、わずか20分がもたずに座禅を終えた。
写経もかき終えるには日が暮れても終わりそうもなく切り上げて、書きかけはお持ち帰り。最後は書院での茶話会。
お抹茶を点てたところでようやく皆さんはリラックス。仏教の話、戒律の話、神道と仏教や個人的なことへの質問攻めで通訳さんも大変だったかも知れないが、皆さんに喜んでいただけたことが何よりのこと。
バスが出るまで手を振って別れを惜しんでくれて、こちらこそサンキューである。
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[551] 写経の集い
2010年02月12日(金) 10時23分 更新
冷たい雨降る建国記念日の朝、北九州の書道塾「梅硯会」の有志方々23名が貸し切りバスでやって来た。
日頃からのお習字で筆墨には馴染んでおられたことだろうが、写経は初めての方ばかりだ。
まずは写経の意義と功徳について語り、その後皆でこれから写する般若心経を仏前で唱和し礼拝のもとに写経にとりかかってもらった。
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[550] 文化講演会
2010年01月29日(金) 23時31分 更新
久々に頂いた講演会のお招きだ。旭川市の働く女性のたちでつくる「ななかまどの会」の主催。
このところ、我が寺でのお説教さえまともに出来ていないところでの講演要請に少々、不自信だったが、与えられたら断れないという坊主のプライドというのか、厚顔無恥の性質がが邪魔して、のこのこと北海道まで出かけていった。
主催者の頑張りと市の広報や教育委員会の後援もあり、当初予定の80名をオバーして124名もの来場者だったということと、アンケートでも、好意的回答が多くあったと聞かされて、恥を忍んでいった甲斐があったかなと、胸を撫で下ろした。
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[549] もうすぐ春ですねぇ〜!
2010年01月12日(火) 21時49分 更新
東京は10日遅れの初雪だとか。
昨日東京から最終便で戻ったがまだ雪模様ではなかった。だが、飛行機はかなり遅れて福岡に戻ったのは22時半を回っていた。
遅れは雪のせいではないのだ。ANAのシステムの不具合のせいなのだ。さらに出発間際に搭乗口の変更を今年は2度もさせられて、危うく乗り遅れるところだった。
事故がなかっただけましだが、かなりJALも怪しいがANAも油断がならぬ状況だ。
今日は少々寒むかったが、ちょっと野に出てみるとやっぱりつくしん坊が早や顔を出していた。
たぶん、きっといつもこの頃には顔を出す時期なのだという感が働いたからだ。案外我が感は今年もさえているではないか。
いや、年の功というやつだろうか。
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[548] ゆく年くる年そして来た歳
2010年01月02日(土) 12時45分 更新
新年には雪模様の天気予報は嬉しいことに大はずれして、寒いながらもいい天気。
除夜の鐘に引き続いて厳修する新年のお勤めもいつものように大勢の参席のもとに無事終えて、和尚の新年の恒例の話はいささか支離滅裂で不評を買ったが、それでも、皆さんとともに明るい新年の挨拶ができてよかった。
今年はどんな年になるでしょうと問われると「どんな年になるかでなく、どんな年にしたいのかでしょう」といった来たことだが、さてさて、私自身はどんな年にしたいのか、どんな年を望んでいるのか、今一方向性も出しえていない。
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[547] 我のくじ運
2009年12月29日(火) 21時28分 更新
歳末、正月の支度に苦手の買い物がある。除夜の鐘の来山者への配り物、元旦参賀者のおしるしの五種の縁起の土産などの材料の買い込みだ。今年は混雑を避けるため、一昨日ゆとりを持って早めにでかけた。
相当額の買い物なので、このレシートを持参で福引抽選をするように案内をされた。我が人生においていまだかって、くじ引きや宝くじでまともなものを引き当てたことがない。
いやもう結構ですと断ればいいものを、やはり気持ちのどこかに「もしや、特賞の宇宙旅行とか、高級車が当たるかも知れない」という欲が働き案内のままに抽選会場へ向かった。
どうせ5等大当たりのティシュか飴玉ぐらいしか引き当てたことがない自分にとっては情けなく、悲哀を味わうひとときにちがいなく、このまま逃げ帰りたいという恐怖を感じながら、とうとうガラガラポンの抽選会場に着く。
係りのお姉さんにレシートを渡すと、金額計算をして、レシートの金額に関わらずガラガラポンは10回上限なのだという。
どうでもいいことなのだが、それならレシートを小分けして持参すればさらに何度か余計にくじ引きができたのしらというわがケチで貧乏根性の勘定が働き、さらに不快さを募らせた。とにかくガラガラポンの抽選機を急いで廻した。
ガラガラという音はすれど肝心の玉が転がり出ないではないか。係りのお姉さんに「ゆっくり廻してください」と注意されて、やっと一つ白い玉が出てきた。「あぁ、やっぱり」「あぁやっぱり」の繰り返しで白玉10個をゲットした。
やっぱり、ティシュと飴玉の大当たりなのだ。お姉さんは「そこのを勝手に選んで持っていけ」と不愛想に言うだけである。
あぁ、やっぱり来なけりゃよかったと悲哀が感じていると、隣で空くじを引いた男性が「いらないよ」とティシュと飴玉の受け取りを拒んで、かっこよく?立ち去った。
その直後に私も「いらないよ」とは言いづらく五等賞のペコちゃんのペロペロアメをもらっていると、先ほどから我がガラポンを廻す様子を見ていたらしい男の子が目に入った。
渡りに船だ。「ほら、おじさんはこんなにたくさんくじに当たったんだよ。おじさんには多すぎるから、ボクももらっておくれ」とペコちゃん飴を三個渡した。「ありがとう!」と後ろにいたお母さんに見せたら、きれいなお母さんから「ありがとうございます」と感謝の言葉をいただいた。
そのそばには妹らしき女の子もいたので「はい、おねぇちゃんにも」と言ってペコちゃん飴を三個渡した。また「ありがとう!」とお嬢ちゃん、さらに「すみません、ありがとうございます」とおかあさんからまた感謝の言葉が・・。
小生のくじ運の無さから思いもよらぬ感謝の言葉を聞くことができたのだ。
これは籤運の無さの効用である。よくよく考えると我が人生においては物やお金への籤運は皆無に等しいが、ひょっとしたら私には人生の喜びや幸せを引き当てる無形の籤運がきっとあるかもしれないのだと妄想を描いた。
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[546] 歳末助け合い托鉢
2009年12月21日(月) 22時54分 更新
本日は福岡仏教連合会の有志による恒例の「歳末助け合い」の托鉢を行った。
何十人の参加かがあったかは分からないが、各宗各派の若手僧侶が主となっていていた。だから小生は老僧の代表のつもりでしんがりをよたよた歩きながらも努めた。
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