こころの紋様 -ミニ説教-
〜新年での反省と懺悔〜
- 笑顔とゆとりで握るハンドル -
今年もまた万物光輝を生ずる清々しい新年を迎えましたが、変わらぬは我が頑迷さです。 私は車の運転歴は短くはないが、いたって運転は下手でわが車は傷だらけです。軽い傷なら黒の マジックインクを塗って誤魔化してきましたが、もう限にきてその誤魔化しもきかず満身創痍の傷・ ヘコミでとうとう年末の多忙時に車病院へ入院させました。数日後車は退院して来て、間もない日の 夕方、所用があって高速道路を走っていたら、コチンと言う音がしました。一瞬のことでなにやら 判らなかったが何かの固形物がフロントガラスに当たったらしいのです。 |
||||
後で調べてみたら目の前のガラスに星型模様の かわいい傷があり、きらりと美しく光って見えました。 これくらいの小さな傷なら透明接着剤でも塗って おれば平気だと思ったのですが、スタンドのおじさんが 「保険で直せますよ」とお節介をやく。「冗談じゃない」 つい先日車病院から退院したばかりじゃないか。 |
再発入院なんてわがフトコロがかわいそうとだ思いつつ、先の修理代の支払いのついでにディーラー に見せたら、「わぁ〜、大きな傷ですね」とびっくりしたように叫ばれ、こちらこそがビックりです。 人の物事への理解や認識の違いに驚きました。このままだと傷口が広がるかもしれないとおどされて 結局またまた、一日入院を余儀なくさせられてしまいました。 「車のハンドルを握れば人格が変わる」 という人がいるが、変わるのではなく、もともともの本性が車という狭い空間の中で無意識に出るの でしょう。実は自分もその変質者の一人かもしれません。その性格は高速に乗ればもろに出てしまいます。 |
自分では決してスピード狂とは思わないが、追い越され たらムラムラと本性が出て抜き返し、まるでスピードレース 状態になることもあるようです。たとえ暴走族であろうと 許すわけにはいかず、ついつい追いかけっこをしてしまう らしいのです。同乗者の言うことは大げさで真実では ないでしょうが、多分にその癖はあるかもしれないと 自覚して運転しています。そんなあるとき都市高速で モタモタ走るパトカーが眼ざわりなので追い越したら 「スピード出過ぎてますよ」と注意されてしまいました。 |
||
手を上げ笑顔で応じたら、そのままパトカーは行きすぎてくれたおかげでゴールド免許証のままで 済んでいます。やはり笑顔が一番で、ゆとりと笑顔で運転していきたいものです。近頃車の事故が 多発して、悲しいニュースとなっていますが、他人事でなく我がこととして考えなければ事故は防げ ないことです。とはいえ、急ぎでもないのに自分が極度の猛スピードさえ出さなければ、ちょっとした 小石ぐらいの衝撃ではガラスの傷は着かなかったことだろうとひそかに反省もしています。 七十を前にして、なおも子どもじみて、未だに大人へ成長出来ていない自分を再確認したことでした。 |